きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

きっとまたいつか そう君に会う

必ず戻ると決めて、迷わなかった。


夢を見た。
四方八方に機械があって、攻撃してきた。
私は逃げ出そうとしているらしい。実験体か何かであるらしい。
そして、今いる場所は現実世界ではなくシミュレーションのようなもので映画マトリックスのような世界観だった。

機械を叩き壊して走っていく。
たまに攻撃を喰らう。スタンガンみたいなもので動きが止まる。
殺すわけではなく再び捕らえようとしているようだ。
そうはいかない。こんなとこに居続けてたまるか。
身体が動くと同時に叩き潰す。
何のためだか知らないが私は非常に強く作られていた。


張り巡らされたデータを次から次へ飛び移って登っていく。
幾層にも重なったプログラムの床が崩れていく隙間を次々潜っていく。
どんどんと景色の解像度は落ちていく。現実は近い。
最後の隙間を潜って、目が覚めた。


印象的な夢を見たら書き留める。
夢の記憶は弱いからすぐに忘れ去ってしまう。

そして夢占いを見る。
解釈は様々なのかもしれないが、
どうやら私は変わろうとしているらしい。

自分の決意の現れなのかもしれない。
ちゃんと戻ってきて目を覚ました、とんでもなく強い私のように
私は成さねばならないのかもしれない。

流したはずの涙より

理解してもらえなくて、理解してなかったことに気づく。


2カ月遅れで異動してきた同僚。ともに経験はゼロ。
2カ月の差は決して埋めさせまいと努力した。
与えられた環境の差はあって、埋められるどころか大きく引き離した。


私の業務を同僚に渡すことになった。
作業をなぞるだけなら容易く、概念と意義を飲み込むのは一筋縄ではいかない。そんな業務。
理解がなければ、業務の遂行が完全にならないから、あとで苦しいから、作業だけ説明するようなことはしなかった。
そんな環境を与えられてこなかった同僚に、負い目のような感情があったのは否定できない。


いつも気づくのは誰かに説明するときだ。
わかるように話せなくて、言い換えることも例えることもできなくて、理解が浅いことに気づく。
同僚に対する負い目が1つ増えた。


上司は私を同僚の隣へ席替えすることに反対している。
同僚の上司は、同僚へのサポートが必要だと席替えを要求している。

私は、負い目を消せるかもしれないと、席替えを望んでいる。

失くしたって気付かぬ者からは

オフィスに着いて挨拶しようとして、声が出なかった。


目覚めたときから倦怠感がすごかった。咳も出た。
会社に着くまで声を出す機会がないので気づくのはそのとき。
電話に出てもなんだか上手く喋れない。ぼーっとしてしまって、かけてきてくれた方の名前を聞き逃す。

やってしまった、と思った。風邪をひいてしまったのだ。
月初のくそ忙しいこのときに。なんだか以前にもこんなこと言った気がする。

昨夜一緒に飲みに行った上司が「昨日の酒は本当に旨かった。おかげですごく身体がだるい。なんだか体調がよくない」と言った。
風邪と思っていたが酒だったのか。ならば大して問題ではない。
私もきっと酒が残っていて調子がよくないのだ。喉も酒で焼けてしまっただけだ。

帰りにツイッターを眺めた。今日は花粉が凄かったらしい。
もしかしてくしゃみが出て目が充血しているのは花粉症なのだろうか。
風邪でも酒でもなかったのか。

病は気からというが。
風邪ではない理由がいくらでもあるから、私は一生風邪をひかないと思う。
明日はきっと声が出る。

少し苦い君の匂いに

ビタミンを吸ってみた。

 

ここのところ、休日は天気が荒れている。

家にひきこもるのだが、いつも悩むのが喫煙事情。

室内が煙くなるのが嫌なのでタバコはベランダに出て吸う。

でも、あまりに荒れていると出られない。

ベランダの戸だけ開けて吸ってみるが、煙が室内に入っていくのが全部見える。

 

電子タバコは気になっていた。

アイコスユーザーが周りに多いので、室内で吸っても問題がなさそうだ。

だが初期費用が非常に痛いのと、試しに吸わせてもらったところかなり気持ち悪かったのがネックになって手を出せずにいた。

 

本日、荒れた天気の中、食糧が尽きたので米を買いに行った。

eVitaという電子タバコを見つけた。

ニコチン・タールはゼロ。ビタミンやコエンザイムQ10やらを水蒸気にして吸うものらしい。

電子タバコというよりはミストサプリのようなものだろうか。

ベランダに本当に出たくないと思っていたので試しに購入してみた。800円と少し。

 

水タバコを吸っている感覚に近いだろうか。

タバコを吸っているという気には全くならず、紙巻に火をつけたくなる。

しかしながら煙を吸って出すという動作はタバコそのもので、少し気が紛れる。

減煙には役立つかもしれない。

ただ、紙巻のように燃え尽きたら終わりというわけではなく、1本で500回、使い捨てである。

止め時は自分で決める。しかしニコチンもタールもないので吸いすぎで気持ち悪くなることもなく、延々と吸ってしまう。

タバコを吸いたい気持ちを紛らわすために延々と吸い続けていたら1時間ほどで吸い尽くしてしまった。

割と深く吸っていただろうから、500回もたなかったと思う。

あと、強く吸うと水蒸気が熱いのでゆっくり吸わないと痛い。

 

思ったより悪くはないな、というのが感想だが、コストパフォーマンスはよくない。

ついでに、ビタミンを吸ったものの、摂取できているかはわからない。

健康的な観点から言えばタバコを吸うよりはマシ、といったところか。

 

好きなアイドルの生配信がある日だけ買うことにしよう。

咥えている間だけはタバコを吸えなくてもそれほど気にならないから。

悲しみを抱えながら

最後のツイートがその日の青空だった人がいる。

 

毎朝ベランダに出てタバコを吸う。

その日の気温を肌で感じて、天気予報と併せて服を決める。

空模様は違っても、毎日同じ空を見上げている。

 

最後のツイートを見た日も、同じ場所から同じように空を見上げた。

同じ景色で空を見上げる度、その人のことを思い出す。

だから毎日その人のことを思い出している。

 

今日は雲が多かったけど、その向こうの青空も垣間見えていた。

あの日の感情の動きまで思い出した。

 

悲しいとか辛いとか感じているわけではない。

だけど、ときどき妙な心持ちになることがある。

あとどれだけ生きていかなければならないんだろう、と。

空が蒼いように華が散るように

急に思い出した作品を、情報の海から見つけ出した。


小学生だったか中学生だったか、漫画雑誌に読み切りとして載っていた作品。
小説を漫画化したものだった。と覚えている。
彼女に振られた主人公が留守番電話を盗聴する話。
作者とタイトルは覚えていない。

ヒットしそうな単語で検索してもそれらしいものが見つからない。
ふと、「プラナリア」という固有名詞を思い出して見つけることができた。
山本文緒さんの短編集。その中の「留守番電話」という作品で間違いないと思う。


おれのこと、好きだって言ったじゃないか。


みたいなことを主人公が元カノに呟きかけるシーンがあった。
自分の悪行を暴露した直後。
なんとなく、原作でどのように表現しているのか見てみたくなった。


原作にはないシーンだったらちょっと残念だなと
読もうか読むまいか迷う。

Just hold on tight,it can be right

ここに来てよかったかい?


本当に急に聞いてくるものだからどきりとした。
上司とはいつも同じ時間に一緒にタバコを吸いに行く。
同じ部署になって話すようになってからずっと。

異動を言い渡されたのは前日だった。
辞令が正式に降りたのは2カ月後だったけど実態は翌日から部署が変わった。
異動先の面々にとっても、幹部陣にしか知らされておらず寝耳に水だった。

希望したわけではない。
組織新編に伴う会社都合の異動だったから。
もしかしなくても色んな人が心配してくれていたのだろう。

正直に答えた。
僕も、客観的に見てですけどよかったと思いますよ。
そう上司は返してくれた。


人生で思い通りになったことなんて一度もない。
いつも想像を超えて、ハッピーは突然に。