きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

僕の命と共に尽きるように

君の膵臓をたべたい

 

思っていたより退社が遅くなった。

自宅近くの映画館でレイトショーを観るのにいい時間だった。

 

「君の膵臓をたべたい」

小説も映画も評判がいい。

話題の作品はとりあえず手を出してみたい。

両方観るなら、映画からがいいのではという先輩のアドバイス通りに。

帰りの電車で、スマートフォンからチケットを購入した。

開映時間までに本屋に寄って文庫版を買った。

 

タイトルからして、絶対泣くやつだ。

案の定泣いた。

もう1回観ても多分泣く。

同じシーンで泣く。ちなみに数回ある。

文庫版は、再来週に控えた出張の移動時間に読む。

今日は準備がなかったので垂れ流していたが、チーフは持っておくことにする。

 

 

君の膵臓をたべたい。

もう一度誰かのことをそう思える日は来るだろうか。

これでもまだ足りないのか

愚痴を肴に飲む酒が、心を洗う日もある。

 

上司が荒れに荒れている。

初めて見る姿である。

荒れたきっかけとなった出来事はものすごく下らない。

下らないが、無視するわけにもいかない。

人間関係というのは悩ましいものである。

 

下らない上に根本的解決は不可能と判断して、最も労力を使わず平和的解決をはかることとなった。

具体的には、ちょっとした小芝居を打つことにした。

朝に意味深に席を外し、上司は叱ったふりをする。私は少し落ち込んでいる素振りを見せる。

なんて下らない。

下らないことしか考えつかない。

こんな下らないことが最善策なのだから人間関係に起因する問題というのは悩ましい。

 

荒れた上司の話を聞きながら飲む酒の味はいつも通り。

なのにあまり杯が進まない。

上司は旨いのか不味いのかわからないが勢いはいつも以上。

酔いは進んだようだった。帰り道は少し楽しげな様子だった。

 

「やっぱり話をしようと思う」

明日の朝、そう言って小芝居を捨てる上司が現れないだろうか。

酒の席の意味はそういうところにあると思っているのだが。

緩やかに朽ちていくこの世界で

今までいろんなものを駄目にしては捨ててきた。

 

久しぶりに焼き餃子を作った。

テフロン加工のフライパンが焦げ焦げになった。

皿をかぶせてひっくり返して振っても餃子がなかなか離れてくれない。

フライ返しを突っ込んで剥がそうとしたがそもそもフライ返しが入らない。

あれこれしてたらあちこち火傷した。

 

このフライパンももう限界か、と思ってはいたのだが本当に駄目みたいだ。

調べてみたらテフロン加工の寿命は2年程度らしい。

買ったのいつだっけか、と思い返してみたら少なくとも5年くらい前だった。

フライパンを使っての調理はあまりしていなかったので、まあそれくらいか。

 

買い替えるのは決定事項として、鉄のフライパンにしようかと考えた。

あまり使わないものに手間暇かけるのは無意味という結論に至って、やめた。

安いものを使い倒してまた駄目にして買い替えるのを繰り返す。

 

形あるものはいつか壊れる時がくるとはいうけれど。

大切にしたらずっと一緒にいられるものを守り続けるより

すぐ駄目になるとわかっていて痛みなく捨てることを選ぶようになる。

 

いつかは失う、ことを理解すると、

いつか自分は捨てられる、こともすんなり理解できる。

 

悲しい言葉を使うが悲しいことではない。

生きてく覚悟はできてる

生きていく力があれば、独りでもきっと大丈夫。

 

複式簿記で家計簿をつけている。

会計に携わるようになってから、独学も兼ねて始めた。

金の使い方も、金の動きも追いやすい。

クレジット決済を主とする私には管理がしやすい。

 

好きなものは我慢しないことにしているが、

何も我慢しないでいられるほどの収入はない。

予実管理が重要になってくる。

一か月の予算を決めて、ある程度は貯蓄に回す。

一定期間働けなくなっても、助けを求められる人はいない。

保険に入ると好きなものを我慢する必要がでてくるので、入る余裕もない。

 

他企業、他業種と比較して待遇のよくない会社に勤めているのは

自分が選んだことだから文句は言わない。

給料が寂しくても、経験は積める。他ではできないことかもしれない。

ある程度経験と知識を身につけてからでも他へ移るのは遅くはない。

 

給料以外にほぼ不満はないから、成果をあげることだけに専念すればいい。

天井が見えているので骨は埋められないだろうけど。

 

そんなこんなで昇給の話が出た。ありがたいことだ。

来るべき別れでも、少しでも遠い未来になれば。

夢で逢えたら

少し前に亡くした恋人に、後輩がよく似ている。

 

後輩が本日付で退職した。

普段あまり顔を会わせることもなかった。

退職手続きの帰りがけ、少し話すことができた。

 

一緒に仕事をする関係ではなかったので

退職したところで関わりも変わらず、また飲みに行くのだろう。

 

顔と雰囲気がよく似ている。

声も背丈も髪型も性格も似ていない。

姿を捉えたその一瞬だけ、もう一度会えたような、懐かしいような悲しいような気持ちになる。

 

夢に出てきたときの感情によく似ている。

与えられた餌の味

空腹で感覚が研ぎ澄まされていく。

錯覚なのかもしれないが、何故なのだろう。


本日は健康診断の受診日である。
いつもなら昼食も終えている時間である。
空腹である。

空腹が辛い時間というのは意外と短い。
ある一点を越えると、空腹だが食欲は消失する。
次いで少しずつ、五感が鋭敏になる感覚がする。



視力が大幅に下がっていた。
完全に気のせいだったみたいだ。

絶望すら越えてけ

戦いが終わったら、銃を置け。

 

スプラトゥーンに時間を喰わせ過ぎているので、少し落ち着くことにした。

連戦すると同じ人とぶつかりがちな事態も避けたい。

ということで、一試合終わったら何か家事を1つすることにした。

 

勝っても負けても「やめる」を選んでProコンを置く。

ちゃんと置くための場所として脇にクッションも用意しておく。

戦いが終わったら、皿を洗う。

また戦って、終わったら家計簿をつける。

また戦って、終わったら洗濯物をたたむ。

 

一試合がそんなに長くないので、着々と家事は完了されていく。

段々と明日を迎える準備ができていく。

 

以前は艦これだった。

艦娘を修理に出している間、完了までが10分だったりした頃。

艦娘が戦線に復帰できるまで掃除したりして待っていた。

艦これを始めてから部屋がすごくきれいになった。

 

 

やり残したことがなくなればまた明日もゲームができる。

次の戦いが終わったら何をしようか。