きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

満身創痍で飾ってゆくほど

血が足りない。

 

数年に1度ほど、貧血の症状が出る。

手が痺れて、めまいがして、吐き気がする。

学生のころ全校集会で立っていられなくなってから症状を覚えた。

 

このくそ忙しい時期に、症状が出た。

死にはしないこともじきに軽快することもわかっているから何もしない。

二日酔いで仕事を休まないのと同じだ。

症状が悪化するがタバコも吸う。

しかしモニタがよく見えない。

指も思うように動かない。

席を立つと倒れそうになる。踏ん張る。

 

唯一の取柄が健康なのだ。

自分のデスク周りが全員風邪で倒れて陸の孤島状態になっても平気なのが自慢なのだ。

感染すわけでもないことで体調が悪いなどと恥ずかしくて言えないのだ。

 

私のように健康しか自慢できない奴もいる。

世の人はなるべく体調が悪いときは素直に申し出てほしい。

でないと意地を張る意味がない。

君の耳を目を心を通り抜けたモノ全て

目は口ほどに。

 

先輩と同僚と飲みに行った。

合流したときには2人はもう出来上がっていて、いつも通り振り回された。

独りで生きていくなんて微塵も想像しない2人の話にはまるで共感できない。

それをわかっていていつも一緒にいてくれる。

 

先輩は帰宅し、同僚と飲みなおす。

誰かと生きていくことが幸せであることが前提で同僚は話をする。

だからその前提で話をされても共感できないんだって。

そもそも思想が違うんだって。

どうしたって話が食い違ったまま続かないからもう振らないでくれよ。

そう言えば、頑固だなぁと同僚は笑う。

 

不意に、綺麗な目だな、と同僚が言った。

どの部分を褒めてくれたのかわからないがとりあえず無視して、

「綺麗な色だろう?」と答えた。

自分で言ったのは初めてかもしれない。

同僚は「本当に」と返してくれた。

 

鏡を覗かなければ自分では見えないのが残念ではあるが。

両親からもらったものだが家族の誰にも似ていなくて、

周りの誰とも違う色をしている髪と瞳は気に入っている。

自分だけがもらった特別なものだ。

 

そういえば恋人は瞳の色を好きだと言ってくれたことはなかった。

そういえば瞳の色を褒めてもらったことはあまりない。

 

自分が好きなところは他人は好きになってくれないものだな。

どの口が言うのだと自分でも思うが。

But the fighter still remains.

戦の神に気まぐれに愛されている。


未だにスプラトゥーンばかりしている。
最近はときどきガチマッチにも参加するようになった。
時間を費やす割には上達しないものだと毎回思う。


それでもたまに鬼のようなプレイをすることがある。
今の自分は凄かった。率直にそんな感想が出てくる。
一期一会のチームだから、たまたま一緒にプレイした方からは凄腕に見えたかもしれない。
何故にそうなってしまうのか、自分でもよくわからない。
他のプレイヤーもそうなのだろうか。


Sクラスの方々は毎回こんな戦いを繰り広げているのかと思うと
戦の神が私を愛さない理由もわかる気がする。

足で進んだ日々が今の君へ

一度きりの勇気がなければそれは自分だったかもしれない。

 

年内の退職を表明している同期がいる。

引き止めに遭っている。

有難いことなのだろうが、本人には重荷でしかないことがわかる。

 

先輩からその話を聞いた。

あいつのことだ。これは飲みに行く案件だ。

同期に連絡をとってみた。

先輩と飲むからおいでよ、と返ってきた。

考えることは同じだった。

 

 

あのとき、見栄を張らずに「もうできない」と言えなかったなら。

選択を積み重ねて今がある。

 

ほんの少しの勇気は幸せを持ってこないかもしれない。

でも勇気で採った選択は自分を信じる力になる。

 

「自信は自分を信じるって書くのよ。自分を信じて行動しないと前に進めないのよ」

母の言葉を覚えている。小学生にもなっていない頃だったと思う。

ありがちな言葉だし、漢字を習っていない子供に言うにはどうだろうという気もするけれど。

 

柄じゃないのだけど、飲んだらこんな話ばかりする。

振り返れば夢の足跡

現業務での初めての出張。


君の膵臓をたべたい
を行き帰りの飛行機で読むつもりだった。
上司があんなに喋るとは思っていなかった。
1日に話す言葉の数は人によって決まっていると聞いた。
出張先でも話すのはほとんど上司。
私の3倍はありそうだ。
2ページくらいしか読まなかった。


過去から現在に至るまで。色々なことを話した。
いつだって思い通りの人生は歩んでこなかった。
でもいつだって今が一番幸せな人生だ。


こんな職種に就いて、こんな業務を担当して、こんな出張に行かせていただいて、
想像したこともなかった。
将来を想像してみて、その通りになったことは一度もない。
きっとこれからもそう。


妄想癖がある。
考えられ得る最高の状況を頭に浮かべて生きている。
その一方で、想像している場面は決して訪れないことを知っている。
いつも現実は軽々と想像を超えてくる。


こんなはずではなかった。
笑っていつもそう言っている。

Because I'm in charge of rainy days

晴れ渡った夏の日、いつも涙が止まらない。

 

目が日焼けしてしまう。

自転車で通勤していた頃は、サングラスが欠かせなかった。

今、スプラトゥーンをプレイしながら涙を垂れ流している。

 

瞬きを惜しんでプレイするものだから傷ついた目から涙が止めどない。

誰もが同じだと思っていたがそうでもないらしいことを最近知った。

きっと、人より薄い虹彩のせいなのだろう。

眼鏡はUVカット仕様以外選択肢にない。

 

昨日は凄まじい天気だった。

梅雨入りの日に生まれた私は、少し雨男の気がある。

予定を入れた日は、いつも天気が悪い気がする。気がするだけかもしれないが。

 

妹は台風が上陸した日に生まれた。

雨にも風にも祝福される家系なのだと思うことにしている。

 

明るい日差しも、夏の太陽も大好きだ。

でも涙が溢れ出る今日のような日は、

何かと会いにくる雨のことが少し恋しくなる。

エンジンが違うんだ

人がふと見せる瞬間に、目を奪われることがある。

 

輝く舞台の上だったり

夜風の中の背中だったり

片隅のデスクの横顔だったり

人がきらめいて見える一瞬がある。

 

人間には、ほんの些細な何かから、言葉に表せないものを感じ取る能力がある。

 

自分にもその瞬間はあるのだろうか。

最高に格好いい姿を目撃した時も、グラスを置いた、とかだとわざわざ伝えない。

自分にもあるに違いないと信じたい。

 

一番記憶に新しいのは、「タバコを吸う姿がきれい」だった。

素直に嬉しい。

でもベランダで吸っているとき、窓に映る自分を見たときは全くそう思わない。

 

意図しない、真剣さや想いのにじみ出るような瞬間の格好良さも素敵だが

自分が最高に輝ける瞬間を見せつけられるのもまた素敵だ。

まあ見ていてくれ、と宣言して華麗に何かを成し遂げてみたい。

「何か」のイメージは全く以てつかないけれど。

 

「今日イチのオレを見せます!」というロゴの入ったTシャツを

陸上部の仲間がよく着ていた。

トップじゃなくてもいい。

最高に格好いい瞬間を自分も手に入れたい。