きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

君の前から姿を消すって言ったのに

酒は好きだが強くない。

 

今朝の目覚めは強烈な頭痛と凄まじい動悸だった。

鼓動があまりに激しすぎて起き上がれなかった。

 

きっと一瞬前まで心臓が止まっていたのだ。

たぶん死んでたんじゃないかな。

目覚めたのでなくて生き返ったのだな。

 

酒は好きだが酒で死ぬなら本望と思えるほどではない。

二日酔いの日は二度と飲まないとさえ思っている。

毎回思っている。

 

 

好きな割には本当に強くない。

少量の酒で酔えるのでコスパはいいと思っている。

しかしそれ以上に、悪酔いするのが悩みでもある。

アルコールの代謝能力も低いが、アセトアルデヒド代謝能力はもっと低いようだ。

 

 

ふらっふらになるまで酔って、

ベッドの上で意識をなくすその前に

朦朧としながらも水はがぶ飲みする。

水道水だろうがひたすらに飲み下す。

代謝にはH2Oが必要だ。ちなみに学生時代の専攻は化学だ。

アルコール→アセトアルデヒド尿素

の分解を考えれば、摂取したアルコールの2倍は水が必要だ。ちなみに糖も必要だ。

2倍と言っても飲んだ量がすべて吸収されて代謝に使われるというわけでもない。

もう量を稼ぐしかない。ひたすらに、飲め。

 

アセトアルデヒドが毒だ。アセトアルデヒドをなるべく早く分解したい。

だから吸収のスピードを求めてスポーツドリンクをよく使う。

糖も入っているからもってこいである。

おすすめは、1リットルサイズを一気飲みすることだ。

 

正直気持ちの問題のような気もするのだが

ここまで信じ込んでやってみれば

なかなか効くものである。

 

 

酒には弱いが、酒好きなのだ。

女性の扱いと同じだ。

付き合い方というのもあるのだ。

動かぬ意味を超え

突然の飲み会だった。

 

激しく酔いながらも、書く。

 

酒の席は絆を深めるという話は否定しない。

必ずしも有益なものでないことも知っている。

それでもなんとなく、帰り道の心持ちはあまり変わらない。

 

みんなそうなのだ。

素直な人が好きなのだ。

真面目な人を評価するのだ。

信頼できる人がほしいのだ。

それが手に入らない原因は

自分たちにあるのだ。

 

酒に開放してもらわずとも

その

奥の奥の歪でも率直な気持ちを

口に出すことができたなら

今更そんなこと言わずに済んだのに。

と、本末転倒なことを思う。

 

激しく酔いながらも、

聞いてしまったからには

応えておこうと思う。

 

だから

見届ける勇気がないのなら、

人のことを祈ってはいけない。

ハイライトとウイスキーグラス

20歳になったその日から、タバコを吸っている。

 

ろくでもない先輩がいて、

誕生祝いだと喫煙所に連れていかれ、激しくむせ返った。

顔を会わせればそのたびに付き合わされた、たたきあげ喫煙者である。

 

 

水を飲むかのようにタバコを吸う、と言った同僚の目は怪我人を見るようだった。

与えられた1日1時間の休憩は、細切れにして喫煙所とデスクを往復する。

食費を切り詰めてもタバコの本数は減らさない。

むしろヤニさえ食えば1食くらい平気な気がする。

 

顔のよく似た父も、吸っていた。

いつの間にかやめていた。

招いた客人との会話に聞くには

「タバコを吸わなければあれが買えたなどと言う人間は金のことをわかってない」

当時はすでに吸っていなかったような気がするが

タバコってそういうものだ。

 

 

禁煙したいのにやめられなくて悩む人を私は知らない。周りにいない。

 

禁煙したくないのに禁煙せざるを得なくなって半年くらい吸わなかったこともあるが

体調の改善は見られなかった。

ただ、小銭はよく貯まった。

 

 

たまたま私にとってはタバコだっただけだ。

誰しにもその人にとってのタバコがあるのだろう。

吸わなければ何かいいものが買えるくらい金を食う何か。

 

 

 

ただ、タバコは迷惑をかけるからな。

煙を纏ってなお人が離れない理由が私にあるなら、大事にしたいものなのだが。

ひとつ残らず全部知ってしまう

業務が全く予定どおりに進まない。

 

煮詰まってくると独り言がものすごく増える。

隣の席の先輩曰く

「思っていることが全部言葉になって出てる」

 

そのまた隣の席の上司もそう。

しかも

「苦痛を伴う」だの「困難を極める」だの

言葉の選びがいちいちかっこいい。

 

そんなこんなぶつぶつ呟いているわ呻き声はあちこちあがるわ

ここ最近の我々の部署は近寄り難いに違いない。

もう少し黙っていられるように気をつけたい。

 

 

 

 

 

 

ここまで全部口に出してたらしい。

本当に気をつけたい。

完全感覚ドリーマー

月次の業務の引き継ぎを受けている。

 

言われたとおりに手順をなぞって

異常がないかチェックする。

 

異常に見えるものが、

対応必要なものかどうかの見極めは

「感覚」とのことだった。

 

 

全然引き継ぎになってない。

 

 

 

 

でも、わかるのだ。

あるよな。「感覚」でやってる仕事。

 

その日の気温や湿度で、コーヒーを蒸らす時間をコントロールするようなものではなく、

 

その日の上司が飲んだコーヒーの本数で、提出資料を持っていくタイミングをはかるような

 

ピンポイントすぎて説明する気も起きない

経験則に基づく感覚で。

 

 

 

 

 

月次の業務の引き継ぎをしてもいる。

 

ここはもう感覚なんだよな、と思ったら

何もかも諦めて

ここは感覚なんで、諦めてください。

と諦めを強要している。

 

 

全然引き継ぎにならない。

独り歩き

今日、運転免許証の更新手続きをしてきた。

新しく出来上がった免許証の私は、とても父に似ていた。

 

誕生日がつい先日だったが、

父は今の私の年齢の時にはすでに結婚していた。

なんなら私ももう生まれそうだった。

 

将来を考えたとき、いつも恋愛とか結婚とか家族とか

「他人と人生を共にする」イメージは湧いてこなかった。

だから今も独りだし、これからもずっと独りだと思う。

 

独りとはいうものの、両親は健在だし、組織で働いている。友人もいる。

いわゆる、おひとり様人生である。

 

最期まで本当に独りなのかはわからないが、

通りすがる方がたまにそっと覗くような人生を

とりあえず独りで歩いていければと思った次第である。