スーパースターになったら
ひ弱になった自分を嘆くことはたまにある。
去年の今ごろはこんなに大変だっただろうか。
眠れなくなるまでいくとは思っていなかった。
だけど、ようやく少しずつ平穏に向かう兆しが見えてきた。
数ヶ月前にロフトベッドに買い換えたときのことをふと思い出した。
帰りたい家にしようと、住み心地のよさを追求すべく。
寝心地が悪いのは論外とマットレスも購入した。
1人で組み立てるのは少々無謀だった。
でもなんとかなった。どうやったかはあまり覚えていない。
ただ、予想外に大変で記憶にあるのがマットレスを組上がったベッドに乗せることだった。
かなり重くて頭より上に持ち上げられなかった。
昔は戦士だったので持ち上げられないと思っていなかった。
ショックを受けたというより純粋に驚いた。
もうできないんだ、ぼんやり思った。
その能力を取り戻すこともたぶんしない。
6年選手のウォークマンが壊れて捨てた。
当たり前に毎日側にあったものだけど壊れてしまってはどうしようもない。
そんな風に自分の中のいろいろも捨てていく。
ちょっと寂しい気持ちがしなくもないけど、選ぶ理由がなければそうなる。
そうなってこうなって今に至る。
持ち上げられなくても結局乗っけられた。
非力になった自分を残念に思うけど、戦士の力を取り戻すことはない。