きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

流したはずの涙より

理解してもらえなくて、理解してなかったことに気づく。


2カ月遅れで異動してきた同僚。ともに経験はゼロ。
2カ月の差は決して埋めさせまいと努力した。
与えられた環境の差はあって、埋められるどころか大きく引き離した。


私の業務を同僚に渡すことになった。
作業をなぞるだけなら容易く、概念と意義を飲み込むのは一筋縄ではいかない。そんな業務。
理解がなければ、業務の遂行が完全にならないから、あとで苦しいから、作業だけ説明するようなことはしなかった。
そんな環境を与えられてこなかった同僚に、負い目のような感情があったのは否定できない。


いつも気づくのは誰かに説明するときだ。
わかるように話せなくて、言い換えることも例えることもできなくて、理解が浅いことに気づく。
同僚に対する負い目が1つ増えた。


上司は私を同僚の隣へ席替えすることに反対している。
同僚の上司は、同僚へのサポートが必要だと席替えを要求している。

私は、負い目を消せるかもしれないと、席替えを望んでいる。