悲しみを抱えながら
最後のツイートがその日の青空だった人がいる。
毎朝ベランダに出てタバコを吸う。
その日の気温を肌で感じて、天気予報と併せて服を決める。
空模様は違っても、毎日同じ空を見上げている。
最後のツイートを見た日も、同じ場所から同じように空を見上げた。
同じ景色で空を見上げる度、その人のことを思い出す。
だから毎日その人のことを思い出している。
今日は雲が多かったけど、その向こうの青空も垣間見えていた。
あの日の感情の動きまで思い出した。
悲しいとか辛いとか感じているわけではない。
だけど、ときどき妙な心持ちになることがある。
あとどれだけ生きていかなければならないんだろう、と。