きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

ゆずれない明日をつかみ取るまで

これまでの、人生の軌跡を辿る旅。


自衛隊の課程を卒業して、少し休みをもらったときの話。
もうしばらくまとまった休みはとれないだろうと、一人旅を計画した。
バイクをレンタルして、それまでに暮らした地域を順にまわっていった。

休みで実家に戻って、すぐ近くにある小学校から最後の駐屯地まで。
原隊が地元で実家からそう離れていなかったからそのまま実家に戻った。
課程卒業直前の2年、7回住所が変わった。
広く転々としていたから4、5日くらいかけてまわったように思う。
高速道路もフェリーも利用して、韓国なんかに行くより高くついた記憶がある。


行く先々を写真に収めて、行きつけていた店にも寄って。
当時流行っていたSNSに思い出話とともに投稿した。
それを最後としてそのアカウントのすべての履歴を消去した。
機密保全上、許される範囲を越える立場に就くとわかっていたから。


たこれから頑張るから。区切りの旅をしようと思ったんだ。
そう言って馴染みの店にも挨拶した。
投稿にもそんなようなことを書き記した。消してしまったけど。
あのときはずっとこの道を歩んでいくと疑っていなかった。


嘘をついたことになるのだろうか。
応援してるから。幸せになってね。
そう言ってくれた方々に、もう一度、挨拶に行く時期をはかり続けている。


たこれから頑張るから。幸せになろうと思ったんだ。