きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

But I feel the deepest emotions

宝箱もサンタクロースも見たことはないけれど。

ネット通販で服を注文した。
福袋というやつで、お任せで服を詰め合わせてもらう。
気候が変わってきていよいよ着る服に困るようになってきた。

実家で暮らしていた頃、家族で初詣に出掛けた帰りに母がいつも福袋を買ってくれた。
小学生の頃からそうだった。
ごみ袋に等しいとも言われるが、なんだかんだ買ってしまえば適当に着回すことができた。
小学生のときはまだしも、どうして私の物を母が買ったかといえば、開けるその瞬間を母が楽しみにしていたからだ。

開けるまでのワクワク感は宝箱に例えられる。
宝箱なんて見たことがある人のほうが少ないだろう。
入っているのは財宝ではなく売れ残りの服だとも知っている。
それでも毎年運試しと称して母と一緒になって開けていた。
一枚一枚床に並べていって、ラッキーだとか、こんなもんどうすんだとか、大爆笑していた。

もう年始に実家に帰ることも少なくなったし、帰っても福袋は買わなくなった。
実家で暮らしていないから実家で開けてもどうしようもないから。

久しぶりの福袋だ。届くのが楽しみで、サンタクロースを待っていた頃を思い出す。
友人に服を選んでもらっていたから自分では服を選べない。届いたものを適当に着て暮らす。

宝箱のワクワクをもう一度。