きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

自分とは何でどこへ向かうべきか

贈り物はいつも手紙だった。

学生の頃はよく手紙を書いていた。
進学のために離れた地元に残る友人たちへ。
誕生日を祝いたいのだが、メールを送るだけでは味気ない。
かといって、処分に困ることなく喜んでもらえる贈り物を選べる自信もなく。
毎度、手紙を送っていた。

授業に集中できなくなったときや、退屈な講演の合間にノートに下書きをする。
添削でぐちゃぐちゃになっても、だいたい便箋何枚分になるかわかるようになった。
下書きしていたノートは処分しているので、どんな内容で送っていたかはもうわからない。


届いたよ、ありがとう。とメールで返してくれる友人もいたし、
手紙で返事をくれた友人もいたし、
音沙汰ないと思っていたら半年位して返事がきたこともあった。

友人たちはどう思っていたのか、その手紙たちをどうしているのかはわからない。


今日、久しぶりに手紙を書こうと思う。
今まで送ったことのない人へ。
ノートではなくてワードに下書きをした。便箋何枚分ぐらいの量なのかよくわからない。


書き終えて封をしたら、忘れずに下書きを消去しなければ。