きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

全ては筋書き通りだって

ペットが亡くなったとき、亡くなりそうなとき、どうするかという話。


とても理解のある職場だ。
入社したばかりの上司は有休がなかった。2日間休みをもらい休日の出勤に振り替えた。

同じ会社でも、現場はそうはいかなかった。
2年ほど前に同じ現場で勤務していた同僚の実家から、飼い犬の危篤の報せが入った。
現場責任者は休みを許可しなかった。

 

私が代われば同僚は帰ることができた。

その日私には用事があった。

かなり悩んで、友人と先輩に相談した。

「結局は個人の価値観の問題なので、あなたも含め全員が納得できる答えは存在しない」という結論に両方集約された。

 

そこで私はどうするべきなのか、という点に関して友人は

「犬じゃなくて金魚でも代われるんなら代わったらいいんじゃない」

 

わかるんだけどなんか違う、と思った。

 

思ったので、

実家の飼い猫が同じ状況になったときに私は恐らく休んでまで帰らないだろう、

という価値観に基づいて代わらなかった。金魚云々は少し置いておいた。

同僚の飼い犬は亡くなり、同僚は死に目には会えなかった。

恨まれたかもしれないが後悔はしていない。

 

 

当の上司にこの話をしたら、

現場にいたときはそうだったかもしれないが、もし同じ状況になったらあなたは帰っていいので、と言ってくださった。

ちなみに上司は金魚云々は納得できないとのことだった。

 

でも、そういう話だと思う。

なんか違うというのも間違ってないと思う。

犬だと帰せて金魚だと帰せなかったり

本部だったら帰れて現場だったら帰れなかったりするものだから

私はあの日悩んだんだ。それだけだ。