きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

僕の体は止まったままで

退社した同期に今から会いに行く。


700km超の旅。
旅費を抑えるために夜行バスに乗っている。


睡眠の質は悪くなるが夜行バスは嫌いではない。
時間も資金も有効活用できる。
体力的にも辛いと感じるほどでもない。
何よりも休憩で、夜のパーキングエリアでタバコを吸う時間が好きだ。
中二病を患って久しい。


気をつけてね。と様々な方がお声がけくださった。
目的地で待つ同期も連絡をくれた。

気をつけてね。気をつけようがないけど。

まったくもってそのとおりである。




荷物が少ない、と上司は言った。
物がなくて苦労するより、荷物が多くて移動に苦労するほうが苦痛だ。
だいたいのものは現地調達可能だ。
チケットだとか身体に合う薬や日用品と着替えさえあれば事足りる。
これに加えて、充電器、折りたたみ傘、携帯電話、音楽プレーヤー、場合によっては携帯ゲームも持ってくる。


貴重品はなるべく繋ぐ。
ウォレットチェーンやカラビナを利用して
家の鍵、身分証、カード類など「紛失したらヤバい系」はベルトループに付ける。
鞄を置き忘れたり盗難にあったりする可能性がある。
私は酒を飲むと意味不明なので一層気を遣う。
鞄に入れていると、こぼれ落ちたり出したままどこかに忘れても即座に気づくことが叶わない。
家に帰って鍵がないなどと想像したくもない。
こういうわけで、旅に出るときの私の歩みは金属音が鳴り響く。

少々近所迷惑の可能性も懸念して
ベルトやベルトループに付けられるポーチなどの購入を検討している。
ベルトループが千切れぬ限りは紛失の可能性はかなり低くなる。
外でズボンを脱ぐという場面はあまり多くないのではないだろうか。


あと1つ。
いわゆる「お兄系」や「ビジュアル系」といったファッションの方が好みそうなアクセサリーを付けていく。
服装も身軽で楽であることを大前提に、テイストを寄せる。
話しかけられにくくなる。避けられやすくなる。
面倒に巻き込まれにくくなる。快適に過ごすことができるから。


嘘だ。
好きでそういう服を着ている。
中二病を患って久しい。