きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

宵闇をゆく人だかりは

金曜の夜を行き交う人々は皆楽しそうだ。 服装規定のない弊社、上司たちと飲みに繰り出すと大学生の飲み会と見分けはつかない。 中学生みたいな格好してる上司ほどの経理マンはそうはいないとここ最近で実感している。 ラストオーダーの時間に夕飯に駆け込む…

スーパースターになったら

ひ弱になった自分を嘆くことはたまにある。 去年の今ごろはこんなに大変だっただろうか。 眠れなくなるまでいくとは思っていなかった。 だけど、ようやく少しずつ平穏に向かう兆しが見えてきた。 数ヶ月前にロフトベッドに買い換えたときのことをふと思い出…

届くはずの無い想いをポケットにしまって

失うものの数だけ、降ってくるものがあった。 何かを得たら何かを失うとも言う。 一緒に働く仲間を失って、 降ってきた大量の業務は経験を積もらせて、 自分だけの時間は取れなくなって、 まだ顔も見たことない人が仲間になって一緒に働いてくれる。 出会い…

届かぬ想いがまたひとつ

今年も東京で桜が見れた。 昨年の桜の季節も、今と同じように忙しくて自分の時間が取りづらかった。 帰り道に見事な桜の樹がある公園があって、たまたま少し早く帰れた日に、独りで酒を飲んで夜桜を眺めた。 会いたい人がいて、会えないのは分かっていたけど…

さよならの代わりに

帰りたい家にした。 ゲームをしていて、いい座椅子が欲しい、と思った。 ネットでいいものがないか調べた。 良さそうなものを見つけたが、今の家に置くのは大きすぎる。 どうにかスペースを空けられないかと考えて、ベッドをロフト型に買い替えることにした…

淡き光り立つ

血を分けた妹と、久し振りに会えた日。 体力以外のすべてが私に勝る妹。 どこでも生きていける人材だ。 私の企業も欲しがったけど、とても今と同じ給与は払えないから諦めろと一蹴した。 身体の弱い妹は自分が生きていける場所を自分でしっかり選んだ。 大抵…

君だけが守れるものがどこかにあるさ

ここにいる家族一丸となって頑張っていくしかないんだ。そう言われた。 同じ部署だけど、なんとなく2つのチームに分かれて業務にあたっていた。 もう1つのチームが、全員時期を同じくして退職することを知らされた日。 上司にそう言われた。私のチームは家…

君が使うことばひとつで

楽しいときも辛いときも独り。 髪を毎朝セットする。 かなりヘアスプレーを駆使する。 たぶんそのせいだと思っているけど、身支度が終わってからくしゃみが結構出る。 ゲームを起動して、読み込みを待っている間。 いつものようにくしゃみが出そうになった。…

笑う声のかなたから

熱く燃える一面。 心の支え(推し)を失った翌日にマルチの勧誘を受けて次の週末。 酒を飲みながら退職した後輩に愚痴っていた夜。 亡くした恋人によく似たこの後輩もマルチの会員だったらそれこそネタになるなと思っていた。 そんな3流のギャグストーリーは…

きっと誰にも奪われないモノが

失ったものは取り返せない。失ったことさえ気づかぬ者には同情もできない。 推しの卒業公演を観に行って、予想以上の喪失感に打ちのめされて。 そんな日に、実に4年振りに連絡を寄越してきた人と会ってきた。 勘案すべき事情はあったかもしれないが、差し引…

1人きりで生きてきたような顔して

夢に時々出てくる人の話。 前職では制服があった。 最前線で汚れる立場である証だった。 尊敬のような哀れみのような目を向けられていた。 私は、よく似合うと言われることが多かった。 皮肉ではなく誇りに思っている。 今は恐らくもう似合わない。 今日は時…

そのままでいいのにと

自分の声と折り合いがついていない。 骨伝導で聞こえてくるいつもの自分の声と 録音された他人がいつも聞いているであろう自分の声。 違う声質で聞こえているのは知っている。 録音された自分の声を聞くとき、 マイクを通してスピーカーから響く自分の声を聞…

帰れない人波に

狩猟解禁の日。 休みをとった。 昨日は帰宅して風呂に入ってすぐに寝た。 起きたら朝の4時。寒さで寝床から出られないので部屋を暖めながら、身体が動くまでじっとして。 二度寝できたらしたいけど、年齢のせいかもう眠れない。朝の6時まで倦怠感は抜けずに…

あのささやかな人生は

ウルトラCを決めたチームが私をもう1人見つけてきた。 ウルトラCを毎月決めていたらダークサイドに堕ちる前に全滅してしまう。 補充人員の確保は最優先事項だった。私のような人を、と有り難いお言葉と共に探してくださった。 しかしながら、存在するはずが…

超天変地異みたいな狂騒にも慣れて

ウルトラCを決めるチーム。 12人いたときに、15日かけていた業務。 9人でなんとか10日で終わらせられるようになった。 それを今回限り精度を落として7人で8日で終わらせろと命じられた。 残業と休日出勤の力業と、でなんとかした。 これはこれで成果かもしれ…

Keep on groovin´

長いものには巻かれて生きてきた。 長いものに巻かれて失っていくものはありつつも 最後の最後まで守るべきものは持ち続けていた。 そんな歌詞の好きな歌がある。 今でもよく聴いている。 長いものに巻かれて生きていくのはこれからも変わらないと思うから、…

耐え続けていく事

その思い出だけで、これから先ずっと歩いて行ける。 笑顔の素敵な人で、 美しい声を持つ人で、 自分よりずっと小柄な人だった。 独りで立てなくなる気がするから忘れたくない。 こうして書き留めたら忘れないだろうか。 言葉にして語り続けたら覚えていられ…

Everyone believed in life day by day.

手帳にメモをすることを「明日の自分への伝言」と呼んでいる。 「やり残すと明日辛い」は「明日の自分に恨まれる」と表現する。 まだ見ぬ未来の自分は他人のように感じられる。最近は記憶力の限界により、昨日の自分からの伝言に助けられることも多くなった…

いつか最後に

記憶力の限界を最近感じる。 という話を上司にした。 業務の進捗も数日前の電話応対も、尋ねられればその場で即答できた。今はそれができなくなった。 チェックリストを作成して進捗管理してそれを見ながら答えるようになって、「思うに、それは年齢だ」と返…

右手に白い紙

また、夢で例の人と会えた。 夢の中で、何度も同じ時をループしていた。 毎回起こることは異なっているけれど、繰り返すその時間を私は全て記憶している。 横にいる彼女はそうではないようだった。 だけど、繰り返す時間の中で得られる情報だけが彼女の中に…

右手に白い紙

また、夢で例の人と会えた。 夢の中で、何度も同じ時をループしていた。 毎回起こることは異なっているけれど、繰り返すその時間を私は全て記憶している。 横にいる彼女はそうではないようだった。 だけど、繰り返す時間の中で得られる情報だけが彼女の中に…

未来の自分に宛てて書く手紙なら

20歳を迎えた年に、10歳の自分から手紙が届いた。 たぶんまだ実家にあると思う。 自分が書いたと思うと目を背けたくなるほどの悪筆だった。 祝儀袋の表書を上司から頼まれるようになるなんてあの頃は想像できなかった。 昔から情熱をもって取り組むことなど…

Parsley,sage,rosemary,and thyme

何て歌っているのか知りたかった。それがきっかけだった。 サイモン&ガーファンクルが歌うスカボロー・フェアが好きだった。 幼い私は英語が分からなかった。だから歌えなかった。 母からCDを借りて、歌詞カードを見た。読めなかった。 何の歌なのか知りた…

眠らない悲しみで報復を誓った

ときどき夢に出てくる人にまた会った。 私も彼女も軍人だった。 国は真っ二つに割れていて、内戦の最中。軍までもが2つになっていた。 かつて仲間だった彼女は敵同士の立場になっていた。 不穏な街を彼女とともに抜けていく。 彼女の顔を知っている人がいる…

木漏れ日を避ける様に

同僚の最終出勤まであと少し。 いつかまた会いましょう、と別れたら大抵もう会うことはない。 そう思って思い返すと、なんだかんだ本当に会ってないのは半分いかないかもしれない。 付き合いがあっても、もう会わないだろう相手にはいつかまたなんて言わなか…

想いよどうか届いてほしい

3日続けば本物、という言葉をツイッターで見かけた。 3日続くようならその感情は疑いようのないもの、ということらしい。 会社に対しての憎悪が低減しないなら逃げることも考えろ、というような趣旨だった。 憎しみは消えない。感謝も消えない。 ずっと考…

ぐるぐるはらせん階段

頑張りたいのに頑張れないとき、ネジを回す。 資格試験の日が近づいているのに全然集中できない。危機感もない。 クズになってしまった自分を責める前にとりあえず勉強はやらないといけない。 ぼーっとしかけたら、オルゴールを鳴らす。 いつも元気をくれて…

君の声が戻ってくる

皆、桜が似合う姿をしていた。 自衛隊員となって2年目の春。 新入生を迎えるパレードに向かう道。 地獄のような日々が始まったばかりの頃、すでに満開になっていた桜の花弁を浴びていた。始まったばかりだったけど、もう長いこと地獄に囚われているような気…

きっとまたいつか そう君に会う

必ず戻ると決めて、迷わなかった。 夢を見た。 四方八方に機械があって、攻撃してきた。 私は逃げ出そうとしているらしい。実験体か何かであるらしい。 そして、今いる場所は現実世界ではなくシミュレーションのようなもので映画マトリックスのような世界観…

流したはずの涙より

理解してもらえなくて、理解してなかったことに気づく。 2カ月遅れで異動してきた同僚。ともに経験はゼロ。 2カ月の差は決して埋めさせまいと努力した。 与えられた環境の差はあって、埋められるどころか大きく引き離した。 私の業務を同僚に渡すことになっ…