きっと独りで生きていく。

ただのライフログ。

誰も気づかないような場所で

自分の好きな恰好するのが一番いいんだよ。

そう言ってくださった先輩がいるのだがそうも言っていられない。

 

急に気温が下がったここ最近。

以前からときどき着用するスカイブルーのセットアップジャケットがある。

ホストみたいでかっこいいと褒め言葉をいただける。

つまりはある意味ではあまり似合っていないのだと思っている。

 

職場の雰囲気と

職務上の立場と

人柄と顔立ちと体格と

気にするときりがない。

 

それを無視して好きな恰好をして出勤する日。

今度はヴィジュアル系バンドマンになる。

恐らく上記のどれにもそぐわないのだが、

その姿が一番好きだと言ってくださる方は少なくない。

嬉しいと素直に思う。だけどやはり平日はその恰好はしないことにしている。

 

ホストのようなバンドマンのような。

これでも経理マンなのである。

people talking without speaking

また不思議な夢を見た。

 

また私は学生だった。転校生だった。

夜更けに集まったクラスメートの約半数が半透明だった。

幽霊に近い存在のようだが恐怖心はない。

ただ、顔の判別がつきづらかった。

 

翌日の朝礼。日の光は影響するのか、辛うじて輪郭がわかる程度にしか目視できない。

触れることはできず通り抜けてしまうので重なってしまわないよう気をつけながら整列する。

幽霊クラスメートが号令をかけたらしいが生身の人間である私たちに声は聞こえず、幽霊たちだけが礼をした。

学級委員のような人間がそれを指摘した。

 

なんとなく言いづらい雰囲気ではあったが、正直に手を挙げて「昨日は認識できたが、彼らの声を本日は認識できなくなっているようだ」と申告した。

学級委員は頷いて、恐らくそうだろうとは思う、というような返事をした。

 

学級委員は幽霊(幽霊という呼び名ではなかった)と人間は違う存在であること、

違うが故に亀裂が生まれる恐れがあること、

人間たちに肩入れし過ぎて幽霊たちを差別するようなことがあったら許さないこと、

を私に説明してくれた。

 

日に日に幽霊たちは薄くなっていって、ほとんど認識できなくなった。

人間の友人たちも同じのようだった。存在を誰も意識しなくなった。

廊下に広がって友人たちと歩く。

見えないのだが幽霊たちは平気な顔でぶつかられている(通り抜けられている)ことになっていると思うと気にはなった。

 

廊下にある長机にスナック菓子の袋が積み上げられていた。

ふと菓子が動いたように見えて、幽霊が誰かいるのがわかった。

少し脇によけて通り過ぎようとしたとき、動きに不穏なものを感じた。

いるであろう位置に、どうしたのか、と声をかけた。

瞬間、強風が吹いた。

 

風が止んで、幽霊がいなくなっているのが何故だかわかった。

菓子の袋を見た。デザインが崩れていた。

そこにいた幽霊はその菓子の袋をデザインした本人で、

製造ミスで正常にプリントされなかった製品を見てショックを受けていたのだとこれまた何故だか理解した。

それが私の認識した最後の幽霊の同級生だった。

 

ある日突然、学校から幽霊たちがいなくなっていることに気がついた。

いないも同然、なのではなく本当にいなくなっていた。

姿も見えない彼らがいなくなったことにどうして気づけたのかはわからない。

あの人間の学級委員もいなくなっていた。

いつ、どうして、どのように存在を消してしまったのか、

誰も教えてくれる人はいなかった。

 

印象的な夢だった。

君は冬の夢を見て鳴く蝉

よく頑張っているよ、と言った瞬間、彼女は泣いた。

 

ときどき夢に出てくる人がいる。

つい先日も出てきた。

仕事中の私の手を引いて、半ば強引に休憩に誘われた。

 

最近体調がよくなくて、そろそろ限界なのだと言う。

でも今の仕事を諦めたくないのだと言う。

彼女の傍らに座って話を聞いていた。

お互い仕事をしているのに妙なのだが、私も彼女も高校生だった。

 

何故だか彼女の全てを知っている私は、学校辞めるんだね、と先んじて言った。

目を合わせずに彼女は頷いて、頑張りたいから、と呟いた。

よく頑張っているよ、と言ったら、泣いた。

辛い決断だったろう、と言ったときは、泣かなかった。

 

こういう夢を見るときは、この「彼女」はもう一人の自分なのだということらしい。

でもなんだかそんな感じがしない。

 

ときどき夢に出てくるこの人に、起きているときに会ったことはない。

次に会えるのはいつだろうか。

今回は今までで最も歳が近かった。

どんな間柄で今度は会うのだろうか。

満身創痍で飾ってゆくほど

血が足りない。

 

数年に1度ほど、貧血の症状が出る。

手が痺れて、めまいがして、吐き気がする。

学生のころ全校集会で立っていられなくなってから症状を覚えた。

 

このくそ忙しい時期に、症状が出た。

死にはしないこともじきに軽快することもわかっているから何もしない。

二日酔いで仕事を休まないのと同じだ。

症状が悪化するがタバコも吸う。

しかしモニタがよく見えない。

指も思うように動かない。

席を立つと倒れそうになる。踏ん張る。

 

唯一の取柄が健康なのだ。

自分のデスク周りが全員風邪で倒れて陸の孤島状態になっても平気なのが自慢なのだ。

感染すわけでもないことで体調が悪いなどと恥ずかしくて言えないのだ。

 

私のように健康しか自慢できない奴もいる。

世の人はなるべく体調が悪いときは素直に申し出てほしい。

でないと意地を張る意味がない。

君の耳を目を心を通り抜けたモノ全て

目は口ほどに。

 

先輩と同僚と飲みに行った。

合流したときには2人はもう出来上がっていて、いつも通り振り回された。

独りで生きていくなんて微塵も想像しない2人の話にはまるで共感できない。

それをわかっていていつも一緒にいてくれる。

 

先輩は帰宅し、同僚と飲みなおす。

誰かと生きていくことが幸せであることが前提で同僚は話をする。

だからその前提で話をされても共感できないんだって。

そもそも思想が違うんだって。

どうしたって話が食い違ったまま続かないからもう振らないでくれよ。

そう言えば、頑固だなぁと同僚は笑う。

 

不意に、綺麗な目だな、と同僚が言った。

どの部分を褒めてくれたのかわからないがとりあえず無視して、

「綺麗な色だろう?」と答えた。

自分で言ったのは初めてかもしれない。

同僚は「本当に」と返してくれた。

 

鏡を覗かなければ自分では見えないのが残念ではあるが。

両親からもらったものだが家族の誰にも似ていなくて、

周りの誰とも違う色をしている髪と瞳は気に入っている。

自分だけがもらった特別なものだ。

 

そういえば恋人は瞳の色を好きだと言ってくれたことはなかった。

そういえば瞳の色を褒めてもらったことはあまりない。

 

自分が好きなところは他人は好きになってくれないものだな。

どの口が言うのだと自分でも思うが。

But the fighter still remains.

戦の神に気まぐれに愛されている。


未だにスプラトゥーンばかりしている。
最近はときどきガチマッチにも参加するようになった。
時間を費やす割には上達しないものだと毎回思う。


それでもたまに鬼のようなプレイをすることがある。
今の自分は凄かった。率直にそんな感想が出てくる。
一期一会のチームだから、たまたま一緒にプレイした方からは凄腕に見えたかもしれない。
何故にそうなってしまうのか、自分でもよくわからない。
他のプレイヤーもそうなのだろうか。


Sクラスの方々は毎回こんな戦いを繰り広げているのかと思うと
戦の神が私を愛さない理由もわかる気がする。

足で進んだ日々が今の君へ

一度きりの勇気がなければそれは自分だったかもしれない。

 

年内の退職を表明している同期がいる。

引き止めに遭っている。

有難いことなのだろうが、本人には重荷でしかないことがわかる。

 

先輩からその話を聞いた。

あいつのことだ。これは飲みに行く案件だ。

同期に連絡をとってみた。

先輩と飲むからおいでよ、と返ってきた。

考えることは同じだった。

 

 

あのとき、見栄を張らずに「もうできない」と言えなかったなら。

選択を積み重ねて今がある。

 

ほんの少しの勇気は幸せを持ってこないかもしれない。

でも勇気で採った選択は自分を信じる力になる。

 

「自信は自分を信じるって書くのよ。自分を信じて行動しないと前に進めないのよ」

母の言葉を覚えている。小学生にもなっていない頃だったと思う。

ありがちな言葉だし、漢字を習っていない子供に言うにはどうだろうという気もするけれど。

 

柄じゃないのだけど、飲んだらこんな話ばかりする。